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ピラティスはむくみに効果がある?顔や足がスッキリする理由と自宅で出来る簡単エクササイズ

「ピラティスはむくみに効果があるって本当?」「朝は顔がぽってり、夕方になると足がパンパン…家でケアしたい、、、!」

実は、むくみ対策とピラティスの相性はとても良いのです。

胸式呼吸と姿勢・体の使い方を整えることで、静脈やリンパの流れを促す効果が期待できるでしょう。

この記事では、ピラティスでむくみ改善が期待できる理由、反対に悪化させないやり方、そして朝の“顔すっきり”&夜の“足すっきり”ルーティンまで、やさしく解説していきます。

読み終えたころには、今日からできるピラティスポーズと、むくみをためない生活のコツが分かり、むくみ知らずの日々を送れるようになるでしょう。

この記事の監修者
鈴木 直子(すずき なおこ)

監修者(鈴木直子の顔写真)

pilates指導歴19年。
2018年マシン専門ピラティススタジオ『pilates K』を立ち上げ。
現在はpilatesK ・pilatesKsmartのトレーナーとして、
全国109店舗(25年9月時点)に在籍するインストラクター育成や、レッスン開発を担当。

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ピラティスでむくみは本当に変わる?仕組みを簡単に解説

むくみは多くの人が感じる体の悩みの一つですが、ピラティスで本当に改善が期待できるのか気になるところです。

ピラティスは呼吸や姿勢、筋肉の使い方を整えることで、体の巡りにアプローチしてくれます。

血液やリンパの流れがスムーズになると、余分な水分がたまりにくくなり、むくみの軽減につながります。

特にデスクワークなどで同じ姿勢を続ける人には、ピラティスの動きによって体の滞りの解消を期待できるでしょう。

ここでは、むくみの基本的な仕組みから、顔と足の違い、ピラティスがなぜむくみに効果的なのかを説明します。

そもそもむくみってなに?

むくみとは、体の中の水分バランスが崩れて、余分な水分が皮膚の下にたまった状態をいいます。

私たちの体では、血液とリンパ液が細胞に栄養や酸素を運びながら、不要な老廃物や水分を回収しています。

しかし、この流れがうまくいかないと、水分が回収されずに残ってしまいます。夕方になって足が重く感じたり、靴下のあとが残ったりするのは、そのサインといえます。

一時的なむくみなら、休息やストレッチでよくなることもありますが、慢性的に続く場合は体の巡りが滞っている証拠です。

そんなときは、ピラティスのように全身を整える運動を取り入れることで改善が期待できます。

顔と足がむくむ理由は少し違う

顔と足では、むくみの原因が少し異なります。

顔のむくみは、睡眠中の体勢や塩分の摂りすぎ、またはリンパの流れが悪くなることによって起こりやすいです。

特に朝起きたときに感じる顔のむくみは、横になっている間に水分が上半身にたまってしまっていることが多いです。

一方、足のむくみは、立ち仕事や長時間のデスクワークが関係しています。

重力の影響で下半身に水分がたまりやすく、ふくらはぎの筋肉が動かないことで流れが滞ってしまうのです。

このように、むくみの場所によって原因は違いますが、どちらも「流れ」が滞ることが根本にあります。

ピラティスでは、呼吸と動きを組み合わせてこの流れを促すことが期待できます。

ピラティスは体の巡りをサポート

ピラティスは、体の深い部分の筋肉を使いながら姿勢を整えるエクササイズです。

これにより、血液やリンパの流れが自然に良くなり、むくみの改善が期待できます。

特にふくらはぎや背中などの大きな筋肉を動かすことで、ポンプのように体の循環を助ける働きが生まれるのです。

また、胸式呼吸によって胸や肋骨の周りがよく動くようになると、上半身のリンパの流れもスムーズになります。

ピラティスはリラックス効果も高いため、心と体のバランスが整うことで体の水分バランスも安定して、続けるほどむくみにくい体質へと導くでしょう。

こんなときは運動より受診をしよう

むくみの多くは一時的なものですが、中には注意が必要なケースもあります。

例えば片脚だけが急に腫れて痛みを感じる場合や、顔全体が急にむくむ場合は、血管や腎臓などの異常が関係しているかもしれません。

また、むくみが数日たっても引かない、体重が急に増えたなどの変化があるときも、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

健康な体のためには、運動と同じくらい体のサインに気づくことも大切です。

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ピラティスでむくみが軽くなる4つの理由

ピラティスは体を引き締めるだけでなく、むくみの軽減にも役立ちます。

その理由は、体の流れを整える4つの働きがあるからです。

大きな理由としては、血液やリンパの循環を助けることで、水分がたまりにくい体づくりをサポートします。

特に、ふくらはぎや胸、背中などを動かすことで「巡りのスイッチ」が入り、全身の流れが自然に整います。

呼吸や姿勢リセット、リラックス効果が重なることで、むくみにくい体質へ導きます。

ここからは、ピラティスがむくみを軽くする4つの理由を分かりやすく説明します。

ふくらはぎポンプを動かして巡りを後押し

ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほど、血液やリンパの流れに重要な役割をもっています。

ピラティスでは足を丁寧に動かすエクササイズが多く、自然とふくらはぎの筋肉を使うことでポンプのような働きが生まれます。

この動きが、下半身にたまりやすい血液やリンパを上に押し上げ、巡りを助けてくれます。

特にデスクワークや立ち仕事が多い人にとっては、滞りが解消する効果を感じやすいでしょう。

動作は激しくありませんが、正しい姿勢と呼吸を意識することでじんわりと内側から体が温まり、これがむくみをためにくい状態を作る第一歩になります。

胸式呼吸で体の流れをスムーズに

ピラティスでは、胸を中心に息を吸い込む「胸式呼吸」でおこなうエクササイズです。

この呼吸法は、肋骨の間や背中の筋肉を広げるように使うため、胸郭の動きが大きくなります。

その結果、胸の周りのリンパの流れが促され、肩や首のむくみが軽くなりやすいのです。

また、呼吸が深まることで横隔膜もよく動き、内臓の位置を整えるサポートにもなります。

特にスマートフォンやパソコンを長時間使うと、呼吸が浅くなりがちですが、胸式呼吸を意識するだけでも、体の内側からめぐりを整える助けになるでしょう。

姿勢が整うことでリンパの通り道が開く

むくみの大きな原因のひとつが、姿勢の崩れです。

猫背や反り腰などで体がゆがむと、リンパや血管が圧迫され、流れが悪くなります。

ピラティスでは、背骨や骨盤を正しい位置に戻し、体の軸を安定させることでこの滞りを解消します。

姿勢が整うと体のラインが美しくなるだけでなく、リンパの通り道もスムーズになり、特に首や肩、股関節まわりを意識して動かすことで、全身のめぐりを高められるでしょう。

リラックスすることで心と体のバランスが整う

むくみは、ストレスや緊張による心と体のバランスの乱れからも起こります。

ピラティスでは、呼吸と動きをゆっくり合わせるため、心が落ち着きやすく副交感神経が優位になります。

リラックスすると血管が広がり、体のすみずみまで酸素や栄養が行き渡りやすくなり、これにより、水分の排出もスムーズになってむくみが軽減されます。

運動後に体が温まり、心まで軽くなる感覚を得られるのは、まさにこの神経のバランスが整った証拠といえるでしょう。

ピラティスで顔のむくみをすっきり|洗顔後の1分ケア

ここでは洗顔後に1分あればできる簡単なピラティスで顔のむくみをすっきりさせるための方法を分かりやすく紹介します。

忙しい朝でも続けやすいコツをお伝えするので、顔の印象がすっきりすることを目指してやってみてください。

ここで紹介する短いケアを習慣化すると、フェイスラインがすっきりして鏡を見る時間が少し楽しみになるでしょう。

まずは胸式呼吸で鎖骨・肋骨のポンプ作用UP

顔のむくみケアと聞くとマッサージを思い浮かべますが、ピラティスではまず胸式呼吸で鎖骨や肋骨のあたりを大きく動かし、上半身全体の巡りをおこしていきます。

呼吸だけで胸周りがじんわり温まる感覚を味わってみてください。

鼻から息を吸うときは肩を持ち上げず、鎖骨の下から肋骨が横と後ろに広がるようなイメージで5秒ほどかけて吸い込み、同じくらいの長さで口から細く吐き出します。

このとき胸のあたりが静かにしぼんでいく感覚を丁寧に感じましょう。

洗顔後に楽な姿勢で座り、背すじを軽く伸ばしてこの胸式呼吸を3〜5呼吸ほど行うだけで、鎖骨周りのリンパや静脈の流れがゆるんで顔の水分が停滞しにくくなります。

この呼吸をケアの最初に入れておくと、後に続くキャットアンドカウや肩甲骨の動きが行いやすくなります。

キャット&カウで背骨と胸郭を柔らかく

キャットアンドカウは四つ這いになって背中を丸めたり反らせたりする動きです。

硬くなりやすい背骨と胸郭をやわらかくし、呼吸の通り道を広げていくシンプルなエクササイズになります。

  1. 両手と両ひざを肩幅と腰幅に開く
  2. 息を吐きながら背中を丸めておへそを覗き込むように
  3. 吸いながら胸を前に送り出すようにして背中をなだらかに反らせる
  4. このとき背骨一本一本が順番に動く感覚を大事にする

胸の裏側や肋骨の周りがほぐれると、肺が膨らみやすくなり胸式呼吸が深まりやすくなります。

また、背中のこわばりからくる首や肩の張りがゆるんでくることで、顔に向かう血流とリンパの流れが自然とスムーズになっていきます。

キャットアンドカウをゆっくり5往復ほど行うだけでも、顔色や目元の軽さを感じられる人もいるでしょう。

肩甲骨モビリティで首肩の流れにアプローチ

顔周りのむくみは首や肩の筋肉がこり固まり、肩甲骨の動きが小さくなることで悪化しやすいです。

そのため肩甲骨を大きく滑らかに動かすエクササイズを取り入れることで、巡りの改善が期待できます。

  1. 椅子に腰かけて背すじを軽く伸ばす
  2. 息を吸いながら肩を耳に近づけるように持ち上げる
  3. 吐きながら肩甲骨を背中の下の方へ滑らせるようにストンと落とす
  4. そのまま後ろ方向へ大きな円を描くように数回回す

このとき腕だけを一生懸命回すのではなく、背中側で肩甲骨が前後上下に動いている様子をイメージしましょう。

首の付け根の詰まり感がやわらいで顔全体の血流がふわっと広がりやすくなります。

胸式呼吸と組み合わせて1分ほど動かすと、スマートフォンやパソコンの影響で固まりやすい首肩まわりが短時間でもほぐれやすくなります。

スワン系で巻き肩リセット・呼吸が深まる

巻き肩が続くと胸がつぶれて呼吸が浅くなり、顔からデコルテにかけての流れが滞りやすくなります。

うつ伏せで上体を軽く反らすスワン系の動きで胸を開くことが、むくみケアにもつながるので試してみてください。

  1. うつ伏せになり両手を胸の横に置いて額を床につける
  2. 息を吸いながら目線を前に滑らせるようにして頭から胸をゆっくり持ち上げる
  3. 吐きながら床に戻していく動きを小さな範囲で繰り返す

腰を強く反らせるのではなく、胸の骨が前に伸びていく感覚や、肩甲骨が背中の下の方へすべりおりていく感覚を意識すると、巻き肩が徐々にほどけて胸郭が広がりやすくなるでしょう。

朝の1分ケアでは2~3回でも十分で、胸が開いて呼吸が入りやすくなると、首から顔にかけての血行もよくなり、フェイスラインのぼんやり感が少しずつ変わっていきます。

ネックローテーションで首周りの滞り改善に期待

首の付け根や耳の下にはリンパ節が集まっており、このあたりが固くなると顔のむくみが取れにくくなります。

やさしい首の回旋で筋肉をほぐしながら流れを促していきましょう。

  1. 背すじを伸ばして座り
  2. 息を吸いながら頭頂が天井に近づくように軽く伸びを感じる
  3. 吐きながら首だけを右にゆっくり回す
  4. 吸いながら正面に戻し、次の吐く息で左へ回す
  5. 動きを痛みのない範囲で繰り返す

顎を無理に引きすぎず、耳と肩の距離を保ちながら行うことで首の深いところの筋肉がやさしく伸び、耳の下から鎖骨にかけてのラインに温かさや血の巡りを感じられるでしょう。

洗顔後のケアとして左右3回ずつ行えば1分もかからず、首周りから整えることでピラティスを通してむくみをため込みにくい上半身へ近づきます。

ピラティスで足のむくみをリセット|朝・夜別のルーティン

足のむくみをその日のうちにリセットするには、朝と夜で役割の違うピラティスの動きを取り入れることが大切です。

一日の始まりに巡りを起こし、終わりに疲れをきちんと流してあげる意識がポイントです。

ここでは忙しい日でも続けやすい朝5分と夜10分の簡単ルーティンを紹介します。

ふくらはぎや太ももだけでなく骨盤周りや足首までまんべんなくほぐすことで、むくみにくい下半身を目指せますよ。

【朝5分】お出かけ前の巡りをUP

  1. 椅子に浅く腰かけて背すじを軽く伸ばす
  2. 足首をゆっくり大きく回したり、つま先とかかとを交互に上下させたりする
  3. 次に、立ち上がって壁に手を添えながら、かかとの上下運動を10回ほど行う

血液が足先から心臓側へ押し上げられることで足の軽さを感じやすくなり、その日のむくみ予防にもつながっていくでしょう。

このとき呼吸を止めず、吸う息で背すじを伸ばし、吐く息で足裏が床を押す感覚をじんわり味わうと、体の内側から温まる感覚を感じやすいです。

また、朝は交感神経が高まりやすい時間帯なので、動きを急がず丁寧なリズムで続けることで、心拍数を上げすぎることもありません。

気持ちよく一日を始められ、足元だけでなく気分まで軽く出かけられるようになるでしょう。

【夜10分】1日のだるさを手放すケア

一日働いたあとの夜は、がんばって動くよりも床に寝転んで力を抜きながら行うピラティスが足のむくみケアには向いており、まず仰向けになって両ひざを立て、骨盤をゆっくり前後に転がすような小さな動きから始めると腰やお尻周りのこわばりがやさしくほどけていきます。

次に片脚ずつ持ち上げてテーブルトップの姿勢をつくり、息に合わせて左右の脚を交互に伸ばしたり引き寄せたりすると、太ももの付け根や股関節周りの血流が高まり、座りっぱなしで固まりやすい部分の巡りが整いだるさが抜けやすくなります。

余裕があれば横向きになって脚を前後に振ったり、小さな円を描くように回したりして、外ももやお尻の側面を刺激してあげると、重だるく感じやすい太もも全体が軽くなり、翌朝の足取りにも違いを感じる人が多くなるでしょう。

また、最後に壁に向かってお尻を近づけ、脚を壁に預けて数分間ゆったり胸式呼吸を続ければ、重力の向きが変わることで自然と血液やリンパが上半身へ戻りやすくなり、寝る前のリラックスタイムとしても心地よい締めくくりになります。

リンパマッサージは軽く・短くプラスするのがコツ

ピラティスでしっかり巡りを起こしたあとは、仕上げにごく軽いリンパマッサージを短時間だけプラスすると、動きで流れ始めた水分や老廃物がスムーズに戻りやすくなり、むくみ対策として相乗効果を感じやすくなっていきます。

足首からひざ、ひざから太ももの付け根へと、クリームやオイルをつけてさするように撫で上げるのが基本で、強く押したり揉みつぶしたりする必要はなく、皮膚の表面をなでる程度の圧で十分に心地よさと温かさが感じられます。

時間の目安は片脚一分ほどにしておくと毎日続けやすく、入浴後や夜のピラティス直後など体が温まっているタイミングを選ぶと、流れやすさをより実感しやすくなり、習慣としても無理なく取り入れられるでしょう。

また、痛みや強い張りを感じる場所を無理に押し続けると逆に炎症を招くこともあるため、その日の体調を確かめながら心地よさを基準にケアを行うことで、安心してむくみ対策としてのピラティスとマッサージを長く続けていけます。

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マシンピラティスとマット、むくみケアにおすすめなのは?

ピラティスを始めたいと思っても、マシンピラティスとマットピラティスのどちらを選べば良いのか悩んでしまいますよね。

さらに、むくみケアにはどちらが向いているのか知っておきたい人も少なくないでしょう。

ここではマシンとマットそれぞれの特徴やむくみケアの違い、通いやすさや続けやすさも交えながら解説していきます。

自分のライフスタイルに合ったピラティスがイメージできると、初めての人でも安心して一歩を踏み出しやすいでしょう。

初心者さんはマシンピラティスがおすすめ

ピラティスが初めての人や体力に自信がない人には、スタジオで行うマシンピラティスから始めるのがおすすめです。

マシンが体を支えてくれるので、初めての人でも正しいフォームを身につけやすいのが大きな特徴になります。

体力に自信のない方や運動経験が少ない方でも安心して取り組めるでしょう。

マシンにはバネやベルトがついていて、重さや強度を細かく調整できます。

そのため、その日の体調やそれぞれのレベルに合わせて負荷を変えながらエクササイズでき、体力など不安がある人でも無理なく体を整えられるでしょう。

足のむくみが気になる人は、足を集中的に動かすプログラムを用意しているスタジオを選ぶと、レッスン後に足首やふくらはぎの軽さを実感しやすいです。

自宅でやりたい人にはマットピラティス

自宅で気軽にむくみケアを続けたい人にはマットピラティスが向いており、動画レッスンやオンラインクラスを活用すれば、忙しくても自分のペースで脚や体幹を整えられます。

特に足のむくみが気になる人は、朝起きてすぐや寝る前の10分など隙間時間にちょっとポーズを取るだけでも、ふくらはぎや足首がこまめに刺激されて、水分をため込みにくくなるでしょう。

一方で特に初心者の方は自分だけで行うとフォームが崩れやすく、首や腰に力が入りすぎてしまうことがあります。

出来れば、ときどきスタジオレッスンやオンラインのライブレッスンを受けて、動き方を確認してもらいながら、自宅練習を続けると安心です。

マットや小さなボールなど最低限の道具があれば始められ、マシンピラティスと比べて費用を抑えやすい点もマットピラティスの魅力でしょう。

予算と時間で決める「続けやすい」通い方

マシンピラティスとマットピラティスはどちらが正解というより、それぞれに良さがあり、今の生活の中で無理なく続けられるかどうかが大切です。

予算と通える時間を基準に自分にとって現実的な通い方を考えてみてください。

例えばマシンピラティスのスタジオは一回あたりの料金が高めになる傾向がありますが、比較的早く体の変化を感じられるでしょう。

さらに、マンツーマンレッスンや少人数制で一人ひとりを見てもらえるレッスンならより効果を感じやすいです。

グループで行うマットクラスやオンラインレッスンは比較的料金を抑えられるため、こまめに通って体を動かしたい人に向いており、自宅練習と組み合わせれば、レッスン以外でも巡りを整える時間を確保できます。

どちらにするか迷うときは、体験レッスンでマシンとマットの両方を受けてみて、体の軽さや続けられそうな回数、通いやすい場所かどうかを比べてみるといいでしょう。

ピラティスでむくみを悪化させないためのポイント

むくみを改善したくて始めたピラティスでも、やり方を間違えると体が重く感じたり、逆にむくみを悪化させたりしてしまうこともあるので、安心して続けるためにはいくつかのポイントを押さえておきましょう。

ここでは、体に余計な負担をかけずにむくみを軽くしていくための注意点を分かりやすく説明しました。

強度の目安や体調に合わせたアレンジ、気をつけたいサインについてお伝えするので、毎日のピラティスがより心地よく安全な時間になるでしょう。

強度は「ちょっと物足りない」くらいがOK

むくみを早く取りたいからといって強いエクササイズをすると、筋肉が必要以上に緊張し、かえって血液やリンパの流れを妨げてしまうことがあります。

ピラティスでは「少し物足りない」くらいの強度で動くのがむくみケアにはちょうど良いと考えられています。

「物足りなく感じる」軽い刺激でも、内側の筋肉はしっかり働いており、ふくらはぎや股関節など大切な巡りのポイントも活性化されるので、焦らず少しずつ継続していくことが大切です。

特に脚のむくみを取りたいときは、呼吸と動きを合わせながらゆったりとしたテンポを意識することで、筋肉の緊張を防いで循環を邪魔しない心地よいリズムを作ることができるでしょう。

体力に自信がついてきたら、少しずつ負荷を上げたり回数を増やしたりすればいいので、最初から頑張りすぎないことがむくみを悪化させないコツになります。

妊娠中・産後などのアレンジ方法

妊娠中や産後はホルモンの影響で血液や水分の循環が変化し、むくみやすくなってしまいます。

また、通常のピラティスの動きを少しアレンジして、無理のない姿勢で行うことが大切です。

妊娠中は仰向けで長く寝る姿勢を避け、横向きで脚を軽く動かすエクササイズや、椅子に座って胸式呼吸を行うことで、お腹を圧迫せず血流を促してむくみケアができるでしょう。

産後は骨盤の安定を優先し、最初のうちは骨盤を前後にゆっくり動かす練習や、深い呼吸で体幹を整えることから始めると安心です。

寝不足や疲労がある時期は、ストレッチ中心の軽い内容にすることで無理なく続けられます。

どちらの時期も「痛みがない」「呼吸が止まらない」ことを目安に行うことが大切で、心配なときは産婦人科医やインストラクターに相談しながら続けましょう。

片脚だけ急に腫れてきたときは中止して相談を

むくみは多くの場合、疲れや姿勢のクセによる一時的なものですが、片脚だけ急に腫れたり、痛みや熱を伴うような場合は、すぐに運動を中止して医療機関を受診することをすすめます。

特にふくらはぎの深い部分に血のかたまりができる「深部静脈血栓症」は、放置すると危険な症状につながることもあるため、むくみが片側だけで強い違和感を伴うときは自己判断せずに早めに相談しましょう。

ピラティスを日常的に行っている人ほど「少し動けば良くなるかも」と思ってしまいがちですが、体のサインを見逃さず、いつもと違う腫れ方や痛みを感じたときは休む勇気を持つことも大切です。

安全に続けるためには、むくみを取ることだけに集中せず、体の声に耳を傾けながら動く習慣を持つことが、長く心地よくピラティスを続けるためのポイントになります。

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ピラティスとむくみのQ&A

ピラティスとむくみの関係について、どれくらい続ければ変化が出るのか、朝と夜はどちらが良いのか、マッサージと組み合わせても問題ないのかなど、気になることがあるでしょう。

ここではよくある質問を3つにしぼり、ピラティスでむくみをケアするときの目安や取り入れ方のコツなどやさしく解説していきます。

どれくらいでむくみの改善は期待できる?

むくみの変化を感じるまでの期間は体質や生活習慣によって差がありますが、早い人では一回目のレッスン直後から足の軽さや靴のゆとりを感じることがあります。

多くの場合は週1〜2回のペースで続けて、2週間から1カ月ほどで夕方のだるさが少しずつ緩和されたと実感しやすいようです。

むくみは睡眠不足や塩分の摂り過ぎ、長時間同じ姿勢を続けることなど、毎日の積み重ねで起こることが多いです。

そのため、ピラティスだけで解消しようとせず、こまめに体を動かしたり、水分補給や入浴などの習慣を整えたりすることが、結果的に近道になるでしょう。

3か月ほど継続すると、レッスンがお休みの日でも以前ほどパンパンになりにくい、冷えにくくなった、など体質面の変化を感じる人が増えてきます。

焦らず自分のペースで続けながら、変化のサインに気づけるよう日々の体調をメモしておくのもおすすめです。

朝と夜、どちらが効果的?

ピラティスでむくみケアをするとき、朝と夜のどちらが良いかはライフスタイルにもよります。

顔や足のスッキリ感を一日の中でキープしたい人には、朝に5〜10分ほど胸式呼吸や足首を動かすエクササイズを行い、出かける前に巡りのスイッチを入れておくのがおすすめです。

朝の短い時間で体をやさしく起こしておくと、通勤や家事をするときにふくらはぎのポンプが働きやすくなり、その日のむくみ予防として役立ちます。

一方で一日の疲れや水分のたまりをしっかり流したい人には、夜のリラックスタイムに10分ほど仰向けや横向きで行うピラティスを取り入れると、足の重さをリセットできるでしょう。

理想としては朝に軽め、夜に少し丁寧なケアという形で分けて続けていく方法がおすすめです。

リンパマッサージと併用してもいい?

ピラティスとリンパマッサージは、どちらも血液やリンパの流れを良くしてむくみを和らげてくれるので、基本的には併用しても問題はありません。

むしろ順番や強さに気をつければ、お互いの良さを引き出して相乗効果を感じやすくなります。

おすすめは、まずピラティスで筋肉や関節をやさしく動かして体を温めてから、その状態で足首からひざ、太ももの付け根へ向かって軽くさすり上げるマッサージを行う形です。

このとき、強く押したり長時間同じ場所を揉み続けたりすると、かえって筋肉や血管に負担がかかることもあるため、あくまで心地よい圧で短時間にとどめておきましょう。

痛みや張りが強い日はマッサージを控えてピラティスのストレッチ中心にするなど、日によってバランスを変えながら続けていくことが大切です。

ピラティスでむくみをためない身体へ

むくみは一度取るだけでなく、日々ため込まない体づくりを意識することが大切で、ピラティスはそのための土台を整える最適なエクササイズです。

呼吸や姿勢、筋肉の使い方を見直すことで、体の巡りが自然に整い、むくみにくい体質へと少しずつ変わっていきます。

続けるうちに、朝起きたときの顔の重さや夕方の脚のだるさが軽くなり、日常の動きの中でも「流れがいい」と感じる瞬間が増えていくでしょう。

完璧を目指さず、短い時間でもこまめに続けることが、結果的に一番の近道です。

今日紹介した呼吸法や簡単なルーティンを、毎日の生活に無理なく取り入れてみてください。

ピラティスが習慣になれば、むくみにくいだけでなく、姿勢や気分まで整って軽やかな体へ自然と変わっていくでしょう。

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