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ピラティスで肩こり改善へ!向いている理由と自宅でできる簡単エクササイズ

ピラティスは、肩こり改善を目指しながら姿勢や体の使い方を見直したい人に向いているエクササイズです。

肩甲骨や背骨を動かし、呼吸と体幹の使い方を意識することで、首や肩に負担が集中しにくい状態を目指すことができます。

自宅でも、肩まわりをゆっくり動かす簡単なエクササイズから始められるのでおすすめです。

この記事では、ピラティスが肩こり対策に向いている理由、自宅でできる簡単エクササイズ4選、悪化させないための注意点を解説します。

この記事を読めば分かること
  1. 肩こり改善を目指す人にピラティスが向いている理由

    姿勢、肩甲骨、胸式呼吸、体幹の4つの観点から、首や肩に負担が集中しにくい体の使い方を学べます。

  2. 肩こりが起こりやすい原因

    デスクワーク、スマホ操作、猫背、巻き肩、運動不足など、肩まわりがこわばりやすい背景を確認できます。

  3. 自宅でできる簡単エクササイズ

    肩甲骨の安定化エクササイズや四つ這いスレッド・ザ・ニードルなど、肩こりが気になる人向けの4種目を紹介します。

  4. マシン・ヨガ・頻度・期間の考え方

    マシンとマットの選び方、悪化を避けるポイント、ヨガとの違い、続ける頻度の目安を確認できます。

※ピラティスは治療ではなく、改善を保証するものではありません。強い痛みやしびれがある場合は医療機関に相談してください。

この記事の
監修者
鈴木 直子
(すずき なおこ)

監修者(鈴木直子の顔写真)

pilates指導歴19年。
2018年マシン専門ピラティススタジオ『pilates K』を立ち上げ。
現在はpilatesK ・pilatesKsmartのトレーナーとして、 全国109店舗(25年9月時点)に在籍するインストラクター育成や、レッスン開発を担当。

ピラティスが肩こり改善を目指す人に向いている4つの理由

ピラティスが肩こり対策に向いている4つの理由を、姿勢・肩甲骨・呼吸・体幹から解説する図

ピラティスでは、背骨や骨盤、肋骨、肩甲骨の位置を意識しながら、体全体をコントロールしていきます。

肩まわりを動かすだけでなく、姿勢や呼吸、体幹の使い方まで練習できる点が、肩こり対策に向いている理由です。

ここでは、ピラティスが肩こり対策に向いている理由を4つ紹介します。

参考:慢性頸部痛に対するピラティスの研究レビュー 研究対象は一般的な肩こりすべてと同じではなく、ほかの運動より優れていると断定するものでもありません。

姿勢を整えて首や肩に負担が集中しにくい状態を目指せる

肩こりが気になる人は、頭が前に出たり、背中が丸まったりして、首肩に負担が集まりやすい姿勢になっていることがあります。

ピラティスでは、背骨の自然なカーブや骨盤の位置を意識しながら動きます。そのため、体を楽に支える感覚をつかみやすいです。

姿勢のクセに気づけるようになると、デスクワーク中も肩をすくめずに座る意識を持ちやすくなります。

首や肩に負担が集中しにくい姿勢を練習する方法として取り入れられます。

肩甲骨まわりを動かしやすくする

肩甲骨は、腕を動かすときだけでなく、背中や首まわりの筋肉の働きにも関わっています。

肩甲骨が動きにくいと肩だけで腕を上げようとして力みやすくなってしまいます。

ピラティスは、肩甲骨を寄せる、下げる、安定させるといった小さな動きを丁寧に行うエクササイズです。

まずは肩をすくめないように、小さな範囲で肩甲骨を動かしてみましょう。

肩甲骨まわりを動かす感覚がつかめると、日常でも腕や肩に余計な力を入れず、楽に動かすことを意識しやすくなります。

胸式呼吸で首や肩の力みに気づきやすくなる

ピラティスでおこなう胸式呼吸は、肋骨を横や後ろに広げるように息を吸い、吐く息でお腹まわりを軽く引き込む呼吸です。

呼吸に意識を向けることで、息を吸うたびに肩が上がっていないか、首に力が入っていないかに気づきやすくなります。

肩こりが気になる人ほど、無意識に力を入れたまま過ごしていることがあります。

呼吸をきっかけに力みをゆるめる意識を持てる点も、ピラティスの魅力のひとつです。

体幹を使って肩に頼りすぎない姿勢を目指せる

肩こりが気になる人は、姿勢を保つときや腕を動かすときに、肩や首まわりへ力が入ってしまっていることがあります。

ピラティスは体幹を使って体を支えながら動くため、上半身だけに頼らない姿勢を意識しやすくなります。

お腹や背中、お尻まわりを使う感覚が分かると、肩の力を抜きやすくなるでしょう。

体幹を意識することで、肩に負担がかかりにくい体の使い方を目指すことができます。

そもそも肩こりが起こりやすい原因とは?

肩こりは、肩だけの問題ではなく、首の位置、背中の丸まり、肩甲骨の動き、日常のストレスなどが重なって起こります。

原因を整理しておくと、ピラティスでどのようにアプローチするのかを理解しやすくなるでしょう。

ここでは、肩こりが気になる人に多い3つの背景を解説します。

長時間のデスクワークやスマホ操作で首や肩に負担がかかる

パソコン作業やスマホ操作が長く続くと、頭が前に出やすくなり、首から肩にかけての筋肉が緊張しやすくなります。

頭は意外と重いため、少し前に傾くだけでも首肩の負担は増えてしまいます。

また、同じ姿勢が続くことで肩甲骨まわりも動きにくくなり、重だるさにつながるでしょう。

こまめに姿勢を変えることと、首や肩だけで支えない体の使い方を意識することが大切です。

猫背や巻き肩で肩甲骨が動きにくくなる

猫背や巻き肩の姿勢では、胸が縮こまり、肩甲骨が外側に広がったまま動きにくくなることがあります。

肩甲骨は腕や背中、首まわりの筋肉とつながっているため、動きが小さくなると肩だけで腕を動かしがちです。その結果、肩や首に余計な力が入りやすくなります。

肩こりが気になる人は、肩を直接もむだけでなく、胸を開きやすくすることや肩甲骨を動かすことにも目を向けてみましょう。

運動不足やストレスで肩まわりがこわばりやすい

体を動かす機会が少ないと、肩まわりや背中の筋肉がこわばりやすくなります。

ストレス状態が続いているときも、無意識に肩をすくめるような姿勢になりやすいです。

呼吸が浅いときは、首や肩に力を入れて息を吸ってしまっているかもしれません。肩こりが気になるときは、動かす量だけでなく、呼吸や力みのクセを見直すことも大切です。

ピラティスは呼吸に合わせて丁寧に体を動かすので、日常では気づきにくい力みに目を向けることができます。

自宅でできる肩こり向けピラティスエクササイズ4選

肩こりが気になるときは、肩だけを強く回すよりも、肩甲骨、背中、胸、体幹をゆっくり動かすことから始めると取り入れやすいです。

ここでは、自宅でも行いやすい4つのエクササイズを紹介します。

エクササイズ 主に意識したい部位 向いている人 フォームの注意点
肩甲骨の安定化エクササイズ 肩甲骨、背中上部 肩甲骨まわりの力みに気づきたい人 肩をすくめず、首を長く保つ
四つ這いスレッド・ザ・ニードル 背中、胸まわり、肩甲骨まわり 背中や胸まわりを動かしたい人 腰だけでひねらず、胸からゆっくり回す
スワン・プレップ 背中、胸まわり 背中の丸まりや胸の閉じやすさが気になる人 腰を反らせすぎず、首の後ろを詰めない
ペルビックカール 骨盤、背骨、体幹 肩だけでなく背骨全体の動きを意識したい人 肩で床を押しすぎず、背骨を順番に動かす

※痛みやしびれがあるときはエクササイズはせず、動いている途中に痛みが出た場合も中止してください。

肩甲骨の安定化エクササイズで首や肩の力みをゆるめる

肩甲骨を軽く動かしながら、肩をすくめずに腕を動かす感覚をつかむエクササイズです。

肩甲骨まわりがガチガチだと、首や肩に余計な力が入りやすくなります。

まずは肩甲骨を寄せる・広げる・戻すように動かし、肩まわりを安定させる感覚を身につけましょう。

肩甲骨を寄せる・広げる動きを示す、肩甲骨の安定化エクササイズの手順図
  1. 1
    背筋を伸ばして準備する

    立った姿勢、または四つ這いの姿勢になり、首を長く保つ

  2. 2
    肩甲骨を軽く寄せる

    息を吸いながら、肩甲骨を背中の中央へ軽く寄せる

  3. 3
    肩甲骨を広げる

    息を吐きながら、肩をすくめないまま肩甲骨を外へ広げる

  4. 4
    自然な位置へ戻す

    寄せる・広げる・戻す動きを小さく繰り返し、肩まわりを安定させる感覚を確認する

首を長く保ち、耳と肩の距離を遠ざける意識を持ちましょう。

四つ這いスレッド・ザ・ニードルで背中と胸まわりを動かす

四つ這いになり、片腕を反対側の脇の下に通して、背中をゆっくりひねるエクササイズです。

肩こりが気になる人は、肩だけでなく背中や胸まわりも硬くなっていることがあります。

背中をやさしくひねることで、胸まわりや肩甲骨まわりが動かしやすくなるでしょう。

四つ這いから片腕を反対側へ通し、背中と胸まわりを動かすスレッド・ザ・ニードルの手順図
  1. 1
    四つ這いになる

    手は肩の下、膝は股関節の下に置く

  2. 2
    片腕を反対側へ通す

    息を吐きながら、片腕を反対側の腕の下へくぐらせる

  3. 3
    胸からゆっくりひねる

    腰だけでねじらず、背中と肩甲骨まわりが動く範囲で行う

  4. 4
    元の姿勢へ戻る

    息を吸いながら四つ這いに戻り、反対側も同じように行う

腰だけでひねらず、胸からゆっくり回すように意識しましょう。

スワン・プレップで丸まりやすい背中を伸ばす

スワン・プレップは、うつ伏せになり、胸を少し前に引き上げるようにして上体を起こすエクササイズです。

デスクワークやスマホ時間が長いと、背中が丸まり、肩が前に入りやすくなります。スワン・プレップでは、腰を反りすぎずに胸を開く感覚をつかみやすいです。

うつ伏せから胸をゆっくり引き上げる、スワン・プレップの手順図
  1. 1
    うつ伏せになって手を置く

    胸の横あたりに手を置き、首を長く保つ

  2. 2
    お腹を軽く引き込む

    息を吸いながら、腰を反らせすぎない準備をする

  3. 3
    胸を少し前へ引き上げる

    背中をゆるやかに使い、肩甲骨を下げる意識で動く

  4. 4
    ゆっくり元に戻る

    息を吐きながら、首の後ろを詰めないまま戻る

無理のない範囲で胸を引き上げましょう。

ペルビックカールで背骨を一つずつ動かす感覚をつかむ

ペルビックカールは、仰向けで膝を立て、お尻をゆっくり持ち上げて、背骨を下から順番に動かすエクササイズです。

肩こりなのに骨盤?と思うかもしれませんが、背骨全体の動きが硬いと、首や肩まわりにも負担がかかりやすくなります。

ペルビックカールでは、骨盤と背骨をなめらかに動かすことを意識しましょう。

仰向けで膝を立て、骨盤と背骨を順に持ち上げて下ろすペルビックカールの手順図
  1. 1
    仰向けになり、膝を立てる

    腕は体の横に置き、足裏を床につける

  2. 2
    骨盤を丸める準備をする

    息を吐きながら、お腹を軽く引き込む

  3. 3
    背骨を一つずつ持ち上げる

    尾骨、腰、背中の順に、床からゆっくり離す

  4. 4
    背骨を順番に下ろす

    背中、腰、尾骨の順に床へ戻すように下ろす

  5. 5
    5〜10回を目安に行う

    肩で床を押しすぎず、お腹とお尻で支える感覚を確認する

肩だけでなく、背骨全体の動きを整えるエクササイズとして、背骨を動かす役割があります。

首や肩に体重を乗せすぎないように行いましょう。

どれも自宅でできるエクササイズですが、フォームに不安がある方はレッスンで一度確認してもらうと安心して始められます。

ピラティスで肩こりを悪化させないための注意点

ピラティスは体にやさしいイメージがありますが、フォームが崩れたまま無理に行うと、首や肩に負担が集まることがあります。

肩こりが気になる人ほど、動きの大きさよりも肩をすくめないことや呼吸を止めないこと、痛みを我慢しないことを大切にしましょう。

肩をすくめたり腰を反ったりしない

腕を上げる動きや背中を反らす動きでは、知らないうちに肩が耳へ近づいたり、腰だけを反らせたりしていることがあります。

肩をすくめたまま動くと首肩に力が入りやすく、腰を反りすぎると背中全体の緊張にもつながります。

動作中は、首を長く保ち、お腹を軽く引き込む意識を持ちましょう。

痛みや違和感が出た場合は動きを中止し、続く場合は医療機関に相談しましょう。

呼吸を止めず、首や肩に力を入れすぎない

動きに集中すると、無意識に息を止めてしまうことがあります。息を止めると胸や首まわりに力が入り、肩がすくみやすくなります。

ピラティスでは、吸う息と吐く息に合わせて体を動かすことが基本です。

呼吸のリズムが分からなくなったら、一度動きを止めて楽な姿勢で数回呼吸を整えましょう。

呼吸を続けられる強度で行うことが、首肩への負担を増やさないためのポイントです。

フォームに不安がある人はレッスンで確認する

自宅でできるエクササイズは取り入れやすい一方で、肩がすくんでいる、腰を反らせすぎている、といったクセに気づきにくいことがあります。

フォームに不安がある人は、インストラクターのいるスタジオで確認すると安心です。

特にマシンピラティスでは、スプリングやストラップのサポートを受けながら動けるので、自分のフォームを確認しやすいでしょう。

スタジオでのレッスンを希望の場合は、料金相場や自分に適したレッスン形態を確認しましょう。

関連記事:ピラティスの料金相場はいくら?レッスン形態ごとの値段を紹介

痛みやしびれがある場合は医療機関に相談する

肩こりだけでなく、強い痛みやしびれ、腕まで広がる違和感がある場合は、筋肉のこわばり以外の原因があるかもしれません。

そのような場合は、自己判断でピラティスを続けずに医療機関に相談しましょう。

医師に運動の可否や注意点を確認したうえで、無理のない範囲から始めることが大切です。

参考:日本整形外科学会「肩こり」

ピラティスと肩こりに関するQ&A

最後に、肩こりが気になる人がよく抱きやすい疑問をまとめています。

マシンとマットの違いや肩こりの悪化の不安、ヨガとの違い、頻度や期間の目安を確認しておきましょう。

肩こりが気になる人はマシンとマットどちらがいいの?

初心者の方やフォームに不安がある方、肩をすくめやすい方はマシンを選ぶと動きを確認しやすいでしょう。

マシンはスプリングの補助を使えるため、無理のない負荷で肩や体幹の使い方を意識しやすいです。

一方で、マットピラティスは自宅でも続けやすく、習慣化しやすい点が魅力です。

どちらかが正解というより、最初はマシンでフォームを確認し、慣れてきたらマットも自宅で取り入れるという方法がよいでしょう。

マシンピラティスとマットピラティスの比較
  • 特徴:スプリングやストラップのサポートを使える
  • 向いている人:フォームに不安がある人、肩に力が入りやすい人
  • フォームの注意点:サポートに頼りすぎずに、自分で肩をすくめない位置を意識する
  • 特徴:マット1枚で基本の動きを繰り返しやすい
  • 向いている人:自宅でも続けたい人、短時間で習慣化したい人
  • フォームの注意点:呼吸を止めない範囲で行うこと、勢いで動かないこと

ピラティスで肩こりが悪化することはある?

首や肩に負担がかかるフォームや強度で無理に続けると、肩こりが悪化することもあります。

特に、肩をすくめる、腰を反らせすぎる、呼吸を止める動きには注意が必要です。

違和感がない範囲で、呼吸を続けられる強度から始めることが大切です。

ピラティスとヨガは肩こりにどっちがいいの?

ヨガは呼吸やポーズを通して心身をゆるめたい人に向いており、ピラティスは姿勢や筋肉の使い方を見直したい人に向いています。

リラックス感を重視するならヨガ、肩甲骨や体幹の使い方を確認したいならピラティスを選ぶとよいでしょう。目的に合わせて併用するのもひとつです。

肩こり目的ならどれくらいの頻度で行うとよい?

無理なく習慣にするための一例として、週1回程度のレッスンや週に2〜3回の自宅エクササイズから始める方法があります。

動きに慣れてきたら、無理のない範囲で回数を増やしてみましょう。

大切なのは、頻度を上げることだけではなく、肩をすくめないフォームと呼吸を保つことです。

疲れが残る場合は休息日を入れながら調整しましょう。

効果を感じるまでの期間はどれくらい?

変化を感じるまでの期間は、原因や体の状態、取り組み方によって異なります。

回数や期間だけで判断せず、肩をすくめずに動けるか、呼吸を止めずに続けられるかも確かめましょう。

ピラティスは一度で結果を出すというより、体の使い方を少しずつ整えていくエクササイズです。

日常の中に少しずつ取り入れ、痛みのない範囲で自分のペースで続けていきましょう。

ピラティスで肩こり改善を目指し、無理なく体を動かそう

肩こり改善を目指すなら、肩まわりだけでなく、普段の姿勢や呼吸、体幹の使い方にも目を向けてみましょう。

ピラティスは、肩甲骨や背骨の動きを確かめながら、首や肩に負担が集中しにくい体の使い方を練習できるエクササイズです。

まずは痛みなく行える簡単な動きから、呼吸を止めずに取り組んでみてください。

フォームに不安がある場合は、インストラクターに確認しながら始めるのもよいでしょう。

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