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ピラティスで頭痛緩和を促せる?効果が期待できる頭痛タイプ・理由・悪化する原因まで解説

ピラティスで変化が期待しやすいのは、主に肩こりや姿勢の乱れが関わる「緊張型頭痛」です。

一方、片頭痛や群発頭痛など、命に関わる病気が隠れている可能性のある頭痛では、ピラティスよりも医療機関での診断と治療が優先されます。

頭痛の代表的な種類や特徴については、日本頭痛学会による頭痛の解説も参考にしてみてください。

この記事では、次の内容を解説します。

  • 頭痛の主な種類と、ピラティスとの相性
  • 姿勢・呼吸・ストレスへの作用と頭痛予防の仕組み
  • ピラティス後に頭痛が出る原因と危険なサイン
  • 頭痛改善を目指す頻度・メニュー・自宅ケアの例
  • ヨガや整体との違いと、医療との上手な併用方法

この記事の
監修者

永田 真子
(ながた まこ)

監修者(永田真子の顔写真)

ヨガ指導歴歴9年。
ホットヨガスタジオloIveトレーナーとして、インストラクター育成やレッスン開発、ボディメイクやダイエット目的としたWS開催を担当。
その経験を活かし、現在はマシンピラティス専門スタジオpilatesKシニアトレーナーとして全国9エリアに在籍する技術指導トレーナーを束ねるレッスンクオリティ責任者として活動。

ピラティスと頭痛の関係|どんな頭痛に変化が期待できるのか

ピラティスで改善が期待できるのは、主に「肩こりや姿勢の悪さが関わる頭痛」です。

逆に、片頭痛や群発頭痛など「命に関わる可能性のある頭痛」は、まず医療機関での評価と治療が優先されます。

ここでは、代表的な頭痛のタイプと、ピラティスとの相性を整理していきます。

ピラティスは「頭痛薬の代わり」ではなく、「再発予防や体調管理の一助」として位置づけることで、安全で現実的な付き合い方がしやすくなるでしょう。

まずは頭痛の種類について分かりやすく解説

頭痛とピラティスの関係を考えるには、自分の頭痛がどのタイプかを知ることが重要です。

頭痛の種類によって、運動が役立つ場合と、運動より医療を優先すべき場合が大きく異なります。

日常でよくみられる頭痛は、大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。

一次性頭痛は、脳の検査をしても明らかな異常は見つからないものの、神経や筋肉の働き方のくせから起こる頭痛です。

代表的なものに、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛があります。

一方で二次性頭痛は、くも膜下出血や脳出血、髄膜炎、脳腫瘍、副鼻腔炎など、別の病気が原因で起きる頭痛を指します。

ピラティスを頭痛ケアに活かせるかどうかを考えるうえで、特に関係が深いのは「緊張型頭痛」です。

長時間のデスクワークやスマホ操作で首や肩の筋肉がこり固まり、血流が悪くなることで、頭が締め付けられるような鈍い痛みが続くタイプです。

一方で、ズキズキと脈打つように痛んだり、光や音に敏感になったり、吐き気を伴うような頭痛は、片頭痛の可能性があります。

このように、頭痛といっても背景はさまざまです。

「どのタイプの頭痛か」「危険なサインはないか」を意識しておくと、ピラティスを取り入れるかどうかの判断材料になります。

肩こり・姿勢からくる“緊張型頭痛”はピラティスと相性が良い

肩こりや猫背などからくる「緊張型頭痛」は、ピラティスと相性が良い頭痛といわれています。

姿勢や筋肉のバランスを整えることで、痛みの背景にある要因へもアプローチしやすいと考えられます。

緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるように重く痛むのが特徴です。

長時間のパソコン作業やスマホ操作、うつむき姿勢が続くことで、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなることが主な原因とされています。

精神的なストレスや睡眠不足も、筋肉のこわばりや自律神経の乱れを通じて、症状を悪化させる要因です。

ピラティスでは、背骨を一つひとつ意識して動かしたり、肩甲骨や肋骨の位置を整えたりしながら、全身のアライメント(骨格の並び)を整えていきます。

ピラティスのエクササイズで体幹や背中の筋肉をバランスよく使えるようになると、頭を本来の位置に保ちやすくなります。

これにより、首肩まわりの過剰な緊張がやわらぎ、緊張型頭痛の軽減や予防が期待できるのです。

また、ピラティスの胸式呼吸は、肋骨まわりの筋肉を動かしながら深く呼吸する方法です。

呼吸筋が動くことで血流が促され、酸素が全身に行き渡りやすくなります。

呼吸に意識を向けること自体がリラックスにつながり、ストレスによる筋肉のこわばりを和らげるサポートにもなり得るでしょう。

レッスン後に「肩が軽くなった」「頭がすっきりした」と感じる人が多いのは、このようなメカニズムが関わっていると考えられます。

もちろん、すべての緊張型頭痛がピラティスだけで改善するわけではありません。

しかし、日常的に肩こりや姿勢の悪さを自覚している人にとっては、「薬で痛みを抑える」だけでなく、「痛みの出にくい身体づくり」を目指せる手段の一つといえるでしょう。

片頭痛・群発頭痛などは「医療が優先」とされる頭痛

片頭痛や群発頭痛など、発作性で強い痛みを伴う頭痛は、ピラティスよりも医療機関での診断と治療が優先されます。

運動がかえって症状を悪化させる場合もあるため、自己判断で無理に続けることは推奨できません。

片頭痛は、こめかみから頭の片側(時には両側)がズキズキと脈打つように痛むのが特徴です。

光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐を伴ったりすることも多く、数時間〜数日にわたって日常生活に支障が出ることがあります。

脳の血管や三叉神経(顔面の感覚をつかさどる神経)の過敏さ、ホルモンバランスの変化、ストレスなどが複合的に関わっているとされ、薬物療法や生活指導が治療の中心です。

このタイプの頭痛では、発作が起きている最中に強い運動をすると、血流の変化などを通じて痛みが悪化する場合があります。

日本頭痛学会のサイトでも、片頭痛発作時には安静と暗い静かな環境を勧めており、無理な運動は推奨していません。

一方で、発作のない時期には、適度な運動がストレス軽減や睡眠の質の向上につながり、結果として発作頻度が減る人もいます。

この「タイミングの見極め」は、医師と相談しながら進めるのが安全です。

つぎに群発頭痛は、片側の目の奥がえぐられるように激しく痛み、同じ側の目の充血や涙、鼻水などを伴うことが多い頭痛です。

数週間から数か月のあいだ、毎日のように決まった時間帯に発作が「群発」することから、この名前がついています。

痛みの強さは「自殺頭痛」と表現されるほどで、この時期に運動をすること自体が現実的ではないケースがほとんどです。

発作期には酸素吸入や特定の薬剤など、専門的な治療が必要とされます。

さらに、くも膜下出血や脳出血、髄膜炎などが原因の「二次性頭痛」は、命に関わることもあるため、運動は明確に禁忌です。

「突然の激しい頭痛」「今までで一番の痛み」「手足のしびれ・麻痺、ろれつ障害、けいれん、意識がもうろうとする」などの症状がある場合は、ただちに救急受診が必要と考えられます。

頭痛のタイプや重さに不安がある場合は、ピラティスのレッスンを始める前に、頭痛外来や神経内科などで一度評価を受けておくと安心して取り組めるでしょう。

ピラティスで頭痛の改善が期待できる3つの理由

ピラティスは、姿勢・血行・ストレスという「緊張型頭痛の3大要因」にまとめて働きかけるエクササイズです。

「今ある痛みをすぐ消す」というより、「痛みを繰り返しにくい身体づくり」を支える役割です。

ここでは、その具体的な仕組みを整理し、どのような頭痛にどのような変化が期待できるのかを解説します。

姿勢を整えることで首や肩の緊張の緩和が期待できる

ピラティスは、頭の位置や背骨のカーブを整えることで、首や肩にかかる負担の軽減を目指し、緊張型頭痛の原因となる筋肉のこわばりをやわらげやすくします。

姿勢そのものを変えていくため、より長期的な予防につながりやすいのが特徴です。

緊張型頭痛の多くは、うつむき姿勢や猫背などで頭が前に出た状態が続き、首の後ろや肩まわりの筋肉が常に引っ張られていることが一因とされています。

成人の頭の重さはボウリングの球ほどと言われ、その重さを支える角度が少しずれるだけで、首や肩の筋肉への負担は何倍にも増えます。

この「頭の位置のずれ」を整えることが、姿勢リセットの大きな目的です。

ピラティスでは、体幹(お腹まわり)や背中の深い筋肉を使いながら、背骨を1本ずつ動かすように意識してエクササイズを行います。

これにより、丸まりやすい胸椎(背中上部)や固まりがちな肩甲骨が動きやすくなり、自然と胸が開いて頭の位置が中央に近づいていきます。

頭が本来の位置に戻ると、首の後ろや肩にかかっていた余計な負担が減り、慢性的なこりやハリの軽減を目指しやすくなるでしょう。

マシンピラティスでは、リフォーマーやキャデラックといったマシンが身体を支えてくれるため、筋力に自信がない人でも正しいアライメント(骨格の並び)を体感しやすいのがメリットです。

一方で、急激に姿勢を変えようとすると、かえって一時的な筋肉痛や頭痛につながることもあります。

レッスンでは、インストラクターに「首や肩がつらくないか」「痛みが出ていないか」をこまめに伝えながら、少しずつ負担を減らしていくのが安心です。

胸式呼吸と全身運動で血行の促進をサポート

ピラティス特有の胸式呼吸と、全身を連動させるエクササイズは、血行を促し、酸素が行き渡りやすい状態をつくることで、こり由来の頭痛の軽減をサポートしてくれます。

冷えや血流の滞りを感じやすい人には特に有効と考えられます。

胸式呼吸は、肋骨のまわりを横に広げるように息を吸い、吐くときに肋骨をしぼるようにして行う呼吸法です。

ピラティスでは、この呼吸を続けながらエクササイズを行うため、呼吸筋(肋間筋や横隔膜)をよく動かすことになります。

呼吸筋が動くと胸郭(胸まわり)が柔らかくなり、胸から首・肩にかけての血流がスムーズになりやすいとされています。

さらに、ピラティスは「脚だけ」「腕だけ」といった部分的な動きではなく、体幹を中心に全身をつなげて動かすのが特徴です。

大きな筋肉(太ももやお尻、背中など)を使うと、心拍数が適度に上がり、血液がポンプのように全身を巡りやすくなります。

筋肉のこりは、血流が滞り、老廃物が溜まることで悪化するとされるため、全身の血行を促すことは、結果として頭痛の予防にもつながります。

デスクワークが長く続く人は、同じ姿勢で座り続けることで筋肉が固まり、特に首や肩まわりの血流が悪くなりがちです。

レッスンで胸式呼吸と全身運動を取り入れると、「身体がポカポカしてきた」「首まわりがスッとした感じがする」と実感する人も少なくありません。

ただし、急に激しい運動をすると、片頭痛のある人では発作を誘発するリスクもあるため、頭痛のタイプに不安がある場合は、医師と相談して運動強度を調整することが大切です。

なお、血行の改善を狙う場合でも、水分不足や低血糖の状態で運動すると、かえって頭痛を招きやすくなります。

レッスン前に軽く何かを食べ、水分をこまめにとるなど、コンディションを整えたうえで胸式呼吸と全身運動を取り入れるとよいでしょう。

呼吸と集中で心と体のバランスを整えてストレス軽減にアプローチ

ピラティスでは、呼吸に意識を向けながら動きに集中することで、心身の緊張がほぐれ、リラックス効果の高まりが期待できます。

ストレスで悪化しやすい緊張型頭痛の「悪循環」を和らげる一助になるでしょう。

ストレスが続くと、交感神経が優位な状態が長引き、筋肉がこわばりやすくなってしまいます。

肩をすくめたり、歯を食いしばったりする癖が強くなると、首・肩・頭の筋肉が常に緊張し、頭痛が起こりやすい状態が続くことになるのです。

ピラティスでは、胸式呼吸に合わせて「吸うときに肋骨を広げる」「吐くときにお腹を引き込む」といった内側の感覚に意識を向けるため、外のストレス要因からいったん注意を切り離しやすくなります。

動き自体も、勢いで大きく動くというより、カウントに合わせてコントロールしながら行うのが特徴です。

この「今、ここでの身体の感覚に集中する」時間は、マインドフルネスにも通じるとされ、気持ちの高ぶりや不安感を落ち着かせる効果が期待されます。

その結果、交感神経と副交感神経のバランスが整い、筋肉の過度な緊張も和らぎやすくなるのです。

ただし、過度な期待を持ちすぎず、「ストレス対処法の一つ」として取り入れる姿勢が大切です。

ピラティス後に頭痛が出やすい4つの原因!危険なパターンも解説

ピラティスは頭痛の予防に役立つ一方で、条件が重なると「レッスン後に頭痛が出る」こともあります。

「突然の激しい痛み」や「ろれつが回らない」などを伴う頭痛は、ピラティスの有無にかかわらず救急受診が必要なサインです。

このセクションでは、よくある4つの原因と、本当に危険な頭痛の見分け方を整理していきます。

普段は使わない筋肉の緊張や姿勢の変化

ピラティスを始めた直後や、姿勢を大きく変えるエクササイズをしたあとに出る頭痛は、「普段使わない筋肉の緊張」や「急な姿勢の変化」が原因のことがあります。

とくに、首まわりや背中上部の筋肉が慣れない負荷を受けたときに起こりやすいパターンです。

このタイプの頭痛は、動かした直後〜翌日に出て、数日以内におさまることが多いです。

一方で、動くたびに悪化する、首を少し動かすだけで激痛が走る、手足のしびれを伴うといった場合は、筋肉以外の問題も否定できません。

予防としては、急に難しいエクササイズに挑戦しすぎないようにしましょう。

レッスン中に違和感があればインストラクターに伝え、回数を減らす・支えを増やす・別の種目に切り替えるなど、負荷を調整してもらうと安心です。

フォームに集中しすぎて呼吸が浅くなる

「フォームに意識が向きすぎて胸式呼吸が浅くなり、結果として頭痛やふらつきが出る」ケースもよく見られます。

真面目に取り組むほど、無意識に息を止めたり、呼吸が浅く速くなったりしがちです。

このタイプの頭痛は、レッスン中〜直後に出やすく、深呼吸で少し楽になる/休むと落ち着く、といった特徴があります。

対策としては、「フォームより呼吸を優先する」という意識を持つことが重要です。

混乱するときは難易度を下げ、呼吸のリズムを最優先にするとリスクを減らしやすくなるでしょう。

水分不足・低血糖などコンディション不足

水分不足や低血糖、寝不足などのコンディションが整っていない状態でピラティスをすると、レッスン後に頭痛が出やすくなります。

軽〜中程度の運動でも、呼吸や発汗で体内の水分は失われます。

もともと水分が足りない状態で運動すると、血流が滞りやすくなり、ズキズキする痛みやだるさが出やすくなるのです。

予防としては、レッスンの1〜2時間前までに軽く補食(おにぎり、バナナ、ヨーグルトなど)をし、水分は水や麦茶などで前〜中〜後に少しずつ補給するとよいでしょう。

明らかな体調不良があるときは休む判断も大切です。

画面や鏡の見すぎによる眼精疲労

オンラインレッスンでモニターを凝視したり、スタジオで鏡を見続けたりすると、眼精疲労が強まり、その延長で頭痛が出ることがあります。

目の奥が重い、額〜こめかみがジンジンする、まぶしさを強く感じるなどがサインです。

対処法としては、

  • 必要な場面以外は視線を少し遠くに移す/目を閉じて休む
  • オンラインなら画面との距離・明るさ・文字サイズを調整する
  • スタジオなら口頭キューを増やしてもらうなど、目への負担を減らす

などの工夫を試してみてください。

本当に危険な頭痛のサイン

ピラティス後の頭痛の多くは筋肉・呼吸・水分などで説明できますが、中には重大な病気が隠れている場合もあります。

次のような頭痛は、ピラティスを中断し、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。

参考:日本頭痛学会「危険な頭痛」:https://www.jhsnet.net/ippan_zutu_nijisei.html

  • 今まで経験したことがないような突然の激しい頭痛(バットで殴られたような痛みなど)
  • 頭痛と同時に、ろれつが回らない/片側の手足のしびれ・脱力/視野の欠け/二重に見えるなどが出る
  • 発熱・首の強いこわばり・意識がもうろうとする・けいれんなどを伴う
  • 頭をぶつけたあとに出現し、時間とともに悪化していく頭痛
  • 数日〜数週間にわたり、痛みが徐々に強まっていく、または頻度が増えている頭痛

必ずしも重い病気とは限りませんが、「いつもと違う」「明らかにおかしい」と感じるときは自己判断に頼らず、救急外来や脳神経外科、神経内科などで早めに相談することをおすすめします。

頭痛の改善を目指すピラティスの取り入れ方

頭痛ケアとしてピラティスを取り入れるときは、「頻度・方法・体調管理・記録」の4つを意識すると、無理なく続けやすくなります。

頭痛の頻度や生活への影響を客観的に把握したい人は、頭痛ダイアリー(頭痛日記)も参考になります。

参考:日本頭痛学会「頭痛ダイアリー(頭痛日記)」

ここでは無理なくピラティスを取り入れていく方法をお伝えします。

週1~2回で2~3ヶ月程度をひとつの目安に

頭痛の予防や緩和を目的にするなら、週1〜2回のペースで2〜3ヶ月続けると、姿勢や筋肉の使い方の変化を実感しやすくなります。

緊張型頭痛は慢性的な筋肉のこわばりが背景にあることが多く、1〜2回で劇的に変わるものではありません。

少しずつ積み重ねるほうが合いやすいと考えられます。

週2回できるなら、1回はスタジオ、もう1回は自宅で軽めに、などメリハリをつける方法もあります。

「毎回フルで頑張る」より、「今日は呼吸中心」「今日は肩甲骨中心」のようにテーマを分けると過負荷を避けやすくなるでしょう。

片頭痛や群発頭痛を持つ人は、医師と相談しながら頻度を決めるのが安全です。

自分に合うピラティスは?マシンとマットの違い

頭痛ケア目的では、マシンピラティスは「サポートが多く動きを学びやすい」、マットピラティスは「手軽で継続しやすい」という違いがあります。

首や肩への負担の少なさを重視するなら、最初はマシンから始めるのもいいでしょう。

マシンはバネの強さなどを調整でき、首や肩に負担をかけずに必要な筋肉を働かせやすいのがメリットです。

マットは費用や時間のハードルが低い一方、自己流で無理をすると首に力が入りやすい種目もあるため、フォームと呼吸の管理が重要になります。

体験レッスンでは「首や頭がつらくならないか」「頭痛のことを理解して調整してくれるか」を確認すると安心です。

レッスン前後のコンディション管理

頭痛予防には、運動そのものより「コンディション不足」を潰すことが重要な場合も少なくありません。

  • 水分:レッスン1〜2時間前から少しずつ補給し、途中もこまめに飲む
  • 食事:極端な空腹は避け、軽い炭水化物を開始1〜2時間前までに
  • 睡眠・ストレス:体が重い日や軽い頭痛がある日は強度を落とす/休む
  • 環境:照明や室温が合わない場合は位置や服装で調整する

レッスン後は、数分でも目を閉じて休む、深呼吸をするなど「クールダウンのひと手間」でその後の頭痛を軽減しやすくなります。

頭痛とピラティスの記録で変化を“見える化”

「いつ・どんな頭痛が・どのくらい続いたか」を簡単に記録すると、自分に合う頻度や強度、避けたほうがよい条件が分かりやすくなります。

例として、以下の点を記録するといいでしょう。

  • ピラティスの日付・時間帯・内容(マシン/マット、レッスン名)
  • その日の体調(睡眠時間、忙しさ、ストレス度)
  • 頭痛の有無・強さ・出た時間帯
  • 服用した薬の有無

2〜3週間でも傾向が見えてくることがあります。

インストラクターや主治医へ具体的に共有できるようになり、調整もしやすくなります。

自宅でできる!頭痛ケア向けのピラティスメニュー3選

ここでは、頭痛ケアに役立ちやすい自宅向けピラティスを3パターン紹介します。

緊張型頭痛やデスクワーク由来の肩こりをターゲットに、「呼吸」「姿勢」「リラックス」を整えるメニューです。

緊張型頭痛のケアを目指す人に胸式呼吸+首肩のリリース

首や肩のこりからくる緊張型頭痛には、胸式呼吸で胸まわりを広げながら、首・肩の筋肉をやわらかくするエクササイズが役立ちます。

1)胸式呼吸(5〜8呼吸)

  1. 椅子に浅く腰かけるか、床にあぐらで座ります。
  2. 背筋をやや伸ばし、片手をみぞおち、もう片方を肋骨に添えます。
  3. 鼻から吸って肋骨を横と背中側に広げ、口から細く長く吐いて肋骨がしぼむ感覚を味わいます。

2)首・肩のリリース(左右3呼吸ずつ+肩上下5〜8回)

  1. 右手をお尻の下に軽く挟み、左手を頭の右側に添えます。
  2. 息を吐きながら頭を左斜め前にゆっくり倒し、右の首すじが気持ちよく伸びる位置で3呼吸。
  3. 反対側も同様に行います。
  4. 続いて、両肩をすくめて吐きながらストンと落とす動きを5〜8回。

3)肩甲骨まわり(前回し・後ろ回し各8回)

  1. 両手を肩に添え、肘で大きな円を描くように回します。
  2. 呼吸は止めず、胸が広がる感覚を意識します。
  3. 全体で5〜10分を目安に、痛みが強いときは無理に大きく動かさず「少し気持ちよく伸びる」範囲にとどめます。

デスクワークの合間に出来る肩こり・背中のリセットピラティス

仕事の合間に2〜3分でできるリセットです。

こまめに姿勢を戻すことで、夕方の頭痛予防が期待できます。

1)背骨の「伸ばす・丸める」(5〜8回)

  1. 椅子に浅く座り足裏を床へ。
  2. 吸いながら頭頂を引き上げて背筋を伸ばし、吐きながら背中を少し丸めて首の後ろと背中をやさしく伸ばします。

2)肩甲骨の「寄せる・広げる」(8〜10回)

  1. 両腕を前に伸ばし、吸いながら腕を横に開いて胸を広げる(肩甲骨を寄せる)。
  2. 吐きながら前に戻して肩甲骨を外側に広げる意識で背中を少し丸めます。

3)余裕があれば立位で背中を長く保つ(3〜5呼吸)

  1. 足を腰幅で立ち、股関節から上体を前に倒し、テーブルに手を置くような姿勢で背中を長く保ちます。
  2. 首の後ろ〜背中〜腰が心地よく伸びる位置でキープします。
  3. 視線は一点に軽く置き、目を酷使しないようにします。

寝る前におすすめの仰向けリラックスピラティス

就寝前は、仰向けで行うやさしい動きと呼吸で、自律神経を整えるのがおすすめです。

1)仰向け胸式呼吸(3〜5呼吸)

  1. 膝を立て、足を腰幅に開きます。
  2. 手のひらを天井に向け、吐く息とともに身体の重さをマットに預けます。

2)ペルビックカール(3〜6回)

  1. 吐きながら尾骨→骨盤→腰→背中の順に少しずつ持ち上げ、吸ってキープします。
  2. 吐きながら背骨を一つずつ戻します。
  3. 腰や首に痛みが出ない範囲で行います。

3)首すじ・背中のリラックス(小さく左右+膝抱え5〜10呼吸)

  1. 頭を左右に小さく転がし、首の付け根をゆるめます。
  2. 続いて両膝を胸に引き寄せ、軽く左右に揺れて腰と背中をゆるめます。

ピラティスとヨガや整体の頭痛ケアの違いとは?

ピラティス・ヨガ・整体(マッサージ)は、いずれも頭痛ケアに役立ちますが、「何をどう和らげるのが得意か」が異なります。

ここでは頭痛ケアにおけるピラティス、ヨガ、整体の違いと、併用方法について分かりやすく解説します。

ヨガはリラックス要素が強め

ヨガはストレッチとリラックスの要素が強く、心身のバランスを整えたい人やストレス性の頭痛が気になる人に向きます。

腹式呼吸や深い呼吸で副交感神経が優位になりやすいのが特徴です。

一方で、ヨガは「鍛えて姿勢を安定させる」より「伸ばしてゆるめる」に比重が置かれがちで、姿勢のクセが強い場合はピラティスほど直接的に姿勢改善に働きかけないこともあります。

首に負担がかかるポーズは避け、頭痛持ちであることを伝えておくと安心です。

整体・マッサージはその場の緩和がメイン

整体やマッサージは、今ある肩こり・首こりによる頭痛を一時的に軽くしたいときに役立ちます。

ただし受け身のケアなので、姿勢や生活習慣が変わらなければ再びこりやすくなります。

長期的に減らしたいなら「動くケア(ピラティスなど)」との併用がおすすめです。

また、「首を強くひねる」「ボキボキ鳴らす」施術はリスクが指摘されることもあるため、説明が丁寧で安全配慮のある施設を選ぶといいでしょう。

ピラティスとヨガ、整体・マッサージを併用するのも一つ

ピラティスとヨガと整体・マッサージはそれぞれ期待できる効果が違います。

ピラティス姿勢と動きのクセを整える「土台」を整える
ヨガリラックス・心身バランスのケアを補う
整体・マッサージ症状が強いときの「サポート役」

予防とその場の対処を両立したい場合、組み合わせるのも有効な手段になります。

併用のポイントとしては以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 片頭痛・群発頭痛などは、まず医師の診断と治療方針を確認する
  • 新しい運動や施術を始めるときは「頭痛持ち」であることを必ず伝える
  • 頭痛日記に「運動・施術」を記録し、自分に合う組み合わせを探す
  • 痛みが強い日は無理に動かず、呼吸やストレッチ程度に調整する

頭痛持ちの人がピラティスを始めるときのQ&A

頭痛持ちでもピラティスは始めやすい運動ですが、頭痛のタイプや体調によって注意点が変わります。

ここでは、よくある疑問とポイントを整理していきます。

片頭痛持ちでもピラティスはできる?

片頭痛持ちでも、発作が落ち着いている時期であれば、内容を調整しながらピラティスを続けられることが多いです。

ただし、発作が出ている最中や、「いつもと違う強さ・種類の頭痛」があるときは運動より医療が優先とされています。

過度な運動や息を止める動きは、片頭痛を悪化させることがあるため注意が必要です。

レッスンでは「片頭痛持ちであること」「誘因(寝不足・生理前後・強い光など)」を伝え、頭を急に上下する動きや前かがみが長い動きは控えめにし、呼吸と基本から慣れると安心です。

ピラティス後に毎回頭痛が…続けても大丈夫?

ピラティスのたびに頭痛が出る場合は、原因を探して内容を見直す必要があり、同じやり方で続けるのはおすすめできません。

首や肩の使いすぎ、呼吸の浅さ、水分不足や空腹、眼精疲労などが重なっていることが考えられます。

まずはインストラクターに「毎回レッスン後に頭痛が出る」ことを具体的に伝え、首に負担がかかりやすい動きの修正や、強度を落とす調整を行ってもらいましょう。

コンディション面(補食・水分・画面位置)も合わせて整えると改善しやすくなります。

一方で、突然の激しい頭痛や神経症状がある場合は、迷わず救急受診を優先してください。

ピラティス前に頭痛薬を飲んでもOK?

医師に処方されている頭痛薬や、市販薬を指示どおりに使っている範囲であれば、ピラティス前に服用しても問題ない場合が多いです。

ただし、薬で痛みをごまかして無理に動くと、首や肩を過度に使っても気づきにくくなるため、強度は軽めにしておくのが安全です。

市販薬を自己判断で頻繁に飲んでいる場合は、薬が原因で頭痛が慢性化する「薬物乱用頭痛」にも注意が必要です。

月に10日以上痛み止めを飲む、効きが悪くなったなどがあれば、頭痛専門外来などでの相談がおすすめです。

生理中の頭痛・だるさがあるときのピラティスは?

生理中でも、軽い頭痛やだるさであれば、強度を落としたピラティスは続けやすいとされています。

一方で、痛みが強い日や貧血が心配なときは、無理に動かず休む・ストレッチや呼吸だけにする判断が大切です。

取り入れやすいのは、仰向けや横向きのやさしい動き、胸式呼吸、首肩をゆるめる動きなどです。

強い腹圧がかかる動き(きつい腹筋、深い前屈、長いプランクなど)は控えめにすると負担が少なくなります。

いつもと違う強い症状がある場合は医療機関の受診を優先しましょう。

まとめ|ピラティスで頭痛を我慢する生活から予防を目指す毎日へ

頭痛と付き合いながらピラティスを取り入れると、うまくいけば「つらいときの対処」だけでなく「起こりにくい体づくり」を目指せます。

ただし、頭痛のタイプや体調によっては医療が優先されるケースもあり、見極めながら続けることが大切です。

特に、突然の激しい頭痛やろれつが回らない、手足のしびれ・脱力などを伴う場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

最後に記事全体のポイントをまとめておきます。

  • 姿勢・肩こりが関わる「緊張型頭痛」は、ピラティスとの相性が良い
  • 片頭痛・群発頭痛などは、まず医療での評価や治療が優先される
  • ピラティスは姿勢改善・血行促進・ストレス軽減を通じて頭痛の予防が期待できる
  • 一方で、フォームや呼吸、水分・血糖不足などが原因で頭痛が出ることもある
  • 危険な頭痛のサインがあるときは、運動より救急受診・医療機関への相談が最優先

頭痛を抱えていると、「動くと悪化しそう」「安静にしているしかない」と感じやすいものです。

しかし、緊張型頭痛を中心に、適切な範囲の運動や姿勢改善が、むしろ頭痛の軽減や予防につながることも多いと考えられています。

大切なのは「無理をしてまで続ける」のではなく、「体調と相談しながら長く付き合える形を探す」ことです。

そうした積み重ねが、「頭痛を我慢する毎日」から「頭痛を起こしにくい体を育てる毎日」への一歩になるといえます。

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